申命記 28:55-68 リビングバイブル (JLB)

55. 町の中には食べる物が何もなくなり、飢えをしのぐためにわが子の肉を食べるばかりか、それを一人占めにしようとする者さえ出るでしょう。 

56-57. 足を地面につけようともしないほど上品でやさしい婦人が、愛する夫や子供たちと物を分け合うのをいやがり、後産や自分の産んだ赤ん坊を彼らに見せず、一人で食べてしまいます。 敵の包囲攻撃のために町中が恐ろしいききんに陥り、死ぬほど苦しい目を見るからです。

58-59. この書にあるすべての法律に従わず、神様の輝かしく恐るべき御名をあがめようとしないなら、あなたがたも子孫も、絶えず伝染病に苦しめられるでしょう。 

60. あの恐ろしいエジプトの病気を、神様がはやらせるからです。 伝染病は国中に広がります。 

61. それだけではありません。 神様は、この書にも書いてない、ありとあらゆる伝染病、災いを下し、ついには、あなたがたを全滅させるでしょう。

62. 星の数ほどいるあなたがたも、ほんの一にぎりが生き残るだけです。 神様の命令に従わなければ、必ずこのとおりになります。

63.  かつて神様があなたがたのためにすばらしい奇蹟を行ない、人数をふやすことを喜んだように、その時には、あなたがたを滅ぼすことを喜ばれるでしょう。 一人もイスラエルに残れません。 

64. 世界の果てから果てまで追い散らされます。 そこで、あなたがたもご先祖も知らなかった、木や石でできた外国の神々を拝むのです。 

65. 一時も安心できず、不安と絶望に打ちのめされ、悲しみと恐れのあまり体はやせ衰えてしまうでしょう。 

66. しじゅう死の危険にさらされ、昼も夜も、恐ろしさのあまり生きた心地もしません。 明日のいのちさえわからないのです。 

67. 朝がくると、『夜になればいいのに』と言い、夜になればなったで、『朝がくればいいのに』とため息をつきます。 そう言わずにはいられないほど、恐ろしいことばかり起こるのです。 

68. もう行くこともないと言われたエジプトへ、神様は舟で連れ帰ります。 そこで自分を奴隷として敵に身売りしようとしても、買ってくれる者もいません。」

申命記 28