出エジプト記 19:11-25 リビングバイブル (JLB)

2-3. レフィディムの野営地をたたみ、シナイ山のふもとに来て、そこにテントを張ったのです。 モーセは神様に会うため、ごつごつした岩山に登りました。 すると、どこからともなく、神様の呼ぶ声が聞こえました。「モーセ、人々にこう言いなさい。 

11. あさって、わたしは人々がみな見守る中で、シナイ山に降りる。 

12. まちがってそこへ足を入れたりしないよう、周囲に境界線を引きなさい。 そしてこう言うのだ。 『気をつけなさい。 山へ登ってはならない。 境界線に触れるだけでもいけない。 万一そんなことをしたら命はないものと思え。 

13. いいか、決して手を触れるな。 さもないと、人であろうと動物であろうと、石で打ち殺されるか、刺し殺されるかだ。』 雄羊の角笛が長く響き渡るのを聞くまで、山へは絶対近づかないように。 角笛が鳴ったら山へ登ってかまわない。」

14.  モーセは山を降り、人々のところへ帰ると、さっそく身をきよめ、衣服を洗うように言いました。

15.  「二日後に神様がおいでになるから、準備をしなさい。 夫婦生活も慎むように。」

16.  いよいよ三日目です。 朝から恐ろしい嵐になりました。 雷は耳をつんざき、いなずまは宙を走ります。 厚い雲が重く山に垂れこめ、雄羊の角笛のような大きな音が長く響き渡りました。 あまりの恐ろしさに、人々はみな震え上がりました。 

17. 神様をお迎えしなければなりません。 モーセは人々をうながして野営地を出、全員が山のふもとに立ちました。 

18. 見ると、シナイ山全体が煙に包まれています。 神様が山の上に、火となって下られたのです。 煙は、まるで炉に燃えさかる火のように空に渦を巻き、山全体が強い地震で揺れ動きました。 

19. ラッパのような響きがますます大きくなる中で、モーセが語り、神様の答える声は天地にとどろき渡るのでした。 

20. こうして、神様はシナイ山の頂上に下り、モーセをお召しになりました。 モーセは神様のみもとへ登って行きました。

21.  しかし、神様はモーセに注意なさいました。 「今すぐ降りて、決して境界線を越えないようにと警告して来なさい。 神を見ようなどという気を起こして、ここへ来るといけないから。 そんなことをしたら命はない。 

22. 祭司でさえ、務めをする時は神に滅ぼされないよう身をきよめるのだ。」

23.  「だれ一人、山へ登って来る者はありません。 神様のきびしいご命令を、みな聞いております。 神様は山の回りに境界線を引けとおっしゃいました。 神様の場所だから人が入ってはならないと宣言するよう、お命じになったではありませんか。」

24.  「とにかく、今は山を降りなさい。 今度はアロンを連れて来るのだ。 だが、たとい祭司であろうとだれであろうと、境界線を越すことは断じて許さん。 そんな不届き者はわたしが滅ぼす。」

25.  モーセは山を降りて人々のところへ行き、神様のお語りになったことを告げました。

出エジプト記 19