9. 箱の内には二つの石の板のほか何もなかった。これはイスラエルの人々がエジプトの地から出たとき、主が彼らと契約を結ばれたときに、モーセがホレブで、それに納めたものである。
10. そして祭司たちが聖所から出たとき、雲が主の宮に満ちたので、
11. 祭司たちは雲のために立って仕えることができなかった。主の栄光が主の宮に満ちたからである。
12. そこでソロモンは言った、「主は日を天に置かれた。しかも主は自ら濃き雲の中に住まおうと言われた。
13. わたしはあなたのために高き家、とこしえのみすまいを建てた」。
14. 王は身をめぐらして、イスラエルのすべての会衆を祝福した。その時イスラエルのすべての会衆は立っていた。
15. 彼は言った、「イスラエルの神、主はほむべきかな。主はその口をもってわたしの父ダビデに約束されたことを、その手をもってなし遂げられた。主は言われた、
16. 『わが民イスラエルをエジプトから導き出した日から、わたしはわたしの名を置くべき宮を建てるために、イスラエルのもろもろの部族のうちから、どの町をも選んだことがなかった。ただダビデを選んで、わが民イスラエルの上に立たせた』と。
17. イスラエルの神、主の名のために宮を建てることは、わたしの父ダビデの心にあった。