使徒行伝 7:17-25 日本語話し言葉 1955 (JA1955)

17. 神がアブラハムに対して立てられた約束の時期が近づくにつれ、民はふえてエジプト全土にひろがった。

18. やがて、ヨセフのことを知らない別な王が、エジプトに起った。

19. この王は、わたしたちの同族に対し策略をめぐらして、先祖たちを虐待し、その幼な子らを生かしておかないように捨てさせた。

20. モーセが生れたのは、ちょうどこのころのことである。彼はまれに見る美しい子であった。三か月の間は、父の家で育てられたが、

21. そののち捨てられたのを、パロの娘が拾いあげて、自分の子として育てた。

22. モーセはエジプト人のあらゆる学問を教え込まれ、言葉にもわざにも、力があった。

23. 四十歳になった時、モーセは自分の兄弟であるイスラエル人たちのために尽すことを、思い立った。

24. ところが、そのひとりがいじめられているのを見て、これをかばい、虐待されているその人のために、相手のエジプト人を撃って仕返しをした。

25. 彼は、自分の手によって神が兄弟たちを救って下さることを、みんなが悟るものと思っていたが、実際はそれを悟らなかったのである。

使徒行伝 7