使徒行伝 4:1-17 日本語話し言葉 1955 (JA1955)

1. 彼らが人々にこのように語っているあいだに、祭司たち、宮守がしら、サドカイ人たちが近寄ってきて、

2. 彼らが人々に教を説き、イエス自身に起った死人の復活を宣伝しているのに気をいら立て、

3. 彼らに手をかけて捕え、はや日が暮れていたので、翌朝まで留置しておいた。

4. しかし、彼らの話を聞いた多くの人たちは信じた。そして、その男の数が五千人ほどになった。

5. 明くる日、役人、長老、律法学者たちが、エルサレムに召集された。

6. 大祭司アンナスをはじめ、カヤパ、ヨハネ、アレキサンデル、そのほか大祭司の一族もみな集まった。

7. そして、そのまん中に使徒たちを立たせて尋問した、「あなたがたは、いったい、なんの権威、また、だれの名によって、このことをしたのか」。

8. その時、ペテロが聖霊に満たされて言った、「民の役人たち、ならびに長老たちよ、

9. わたしたちが、きょう、取調べを受けているのは、病人に対してした良いわざについてであり、この人がどうしていやされたかについてであるなら、

10. あなたがたご一同も、またイスラエルの人々全体も、知っていてもらいたい。この人が元気になってみんなの前に立っているのは、ひとえに、あなたがたが十字架につけて殺したのを、神が死人の中からよみがえらせたナザレ人イエス・キリストの御名によるのである。

11. このイエスこそは『あなたがた家造りらに捨てられたが、隅のかしら石となった石』なのである。

12. この人による以外に救はない。わたしたちを救いうる名は、これを別にしては、天下のだれにも与えられていないからである」。

13. 人々はペテロとヨハネとの大胆な話しぶりを見、また同時に、ふたりが無学な、ただの人たちであることを知って、不思議に思った。そして彼らがイエスと共にいた者であることを認め、

14. かつ、彼らにいやされた者がそのそばに立っているのを見ては、まったく返す言葉がなかった。

15. そこで、ふたりに議会から退場するように命じてから、互に協議をつづけて

16. 言った、「あの人たちを、どうしたらよかろうか。彼らによって著しいしるしが行われたことは、エルサレムの住民全体に知れわたっているので、否定しようもない。

17. ただ、これ以上このことが民衆の間にひろまらないように、今後はこの名によって、いっさいだれにも語ってはいけないと、おどしてやろうではないか」。

使徒行伝 4