使徒行伝 27:11-19 日本語話し言葉 1955 (JA1955)

11. しかし百卒長は、パウロの意見よりも、船長や船主の方を信頼した。

12. なお、この港は冬を過ごすのに適しないので、大多数の者は、ここから出て、できればなんとかして、南西と北西とに面しているクレテのピニクス港に行って、そこで冬を過ごしたいと主張した。

13. 時に、南風が静かに吹いてきたので、彼らは、この時とばかりにいかりを上げて、クレテの岸に沿って航行した。

14. すると間もなく、ユーラクロンと呼ばれる暴風が、島から吹きおろしてきた。

15. そのために、舟が流されて風に逆らうことができないので、わたしたちは吹き流されるままに任せた。

16. それから、クラウダという小島の陰に、はいり込んだので、わたしたちは、やっとのことで小舟を処置することができ、

17. それを舟に引き上げてから、綱で船体を巻きつけた。また、スルテスの洲に乗り上げるのを恐れ、帆をおろして流れるままにした。

18. わたしたちは、暴風にひどく悩まされつづけたので、次の日に、人々は積荷を捨てはじめ、

19. 三日目には、船具までも、てずから投げすてた。

使徒行伝 27