伝道の書 10:1-11 日本語話し言葉 1955 (JA1955)

1. 死んだはえは、香料を造る者のあぶらを臭くし、少しの愚痴は知恵と誉よりも重い。

2. 知者の心は彼を右に向けさせ、愚者の心は左に向けさせる。

3. 愚者は道を行く時、思慮が足りない、自分の愚かなことをすべての人に告げる。

4. つかさたる者があなたに向かって立腹しても、あなたの所を離れてはならない。温順は大いなるとがを和らげるからである。

5. わたしは日の下に一つの悪のあるのを見た。それはつかさたる者から出るあやまちに似ている。

6. すなわち愚かなる者が高い地位に置かれ、富める者が卑しい所に座している。

7. わたしはしもべたる者が馬に乗り、君たる者が奴隷のように徒歩であるくのを見た。

8. 穴を掘る者はみずからこれに陥り、石がきをこわす者は、へびにかまれる。

9. 石を切り出す者はそれがために傷をうけ、木を割る者はそれがために危険にさらされる。

10. 鉄が鈍くなったとき、人がその刃をみがかなければ、力を多くこれに用いねばならない。しかし、知恵は人を助けてなし遂げさせる。

11. へびがもし呪文をかけられる前に、かみつけば、へび使は益がない。

伝道の書 10