9. 先にあったことは、また後にもある、先になされた事は、また後にもなされる。日の下には新しいものはない。
10. 「見よ、これは新しいものだ」と言われるものがあるか、それはわれわれの前にあった世々に、すでにあったものである。
11. 前の者のことは覚えられることがない、また、きたるべき後の者のことも、後に起る者はこれを覚えることがない。
12. 伝道者であるわたしはエルサレムで、イスラエルの王であった。
13. わたしは心をつくし、知恵を用いて、天が下に行われるすべてのことを尋ね、また調べた。これは神が、人の子らに与えて、ほねおらせられる苦しい仕事である。
14. わたしは日の下で人が行うすべてのわざを見たが、みな空であって風を捕えるようである。
15. 曲ったものは、まっすぐにすることができない、欠けたものは数えることができない。