ルカによる福音書 24:30-48 日本語話し言葉 1955 (JA1955)

30. 一緒に食卓につかれたとき、パンを取り、祝福してさき、彼らに渡しておられるうちに、

31. 彼らの目が開けて、それがイエスであることがわかった。すると、み姿が見えなくなった。

32. 彼らは互に言った、「道々お話しになったとき、また聖書を説き明してくださったとき、お互の心が内に燃えたではないか」。

33. そして、すぐに立ってエルサレムに帰って見ると、十一弟子とその仲間が集まっていて、

34. 「主は、ほんとうによみがえって、シモンに現れなさった」と言っていた。

35. そこでふたりの者は、途中であったことや、パンをおさきになる様子でイエスだとわかったことなどを話した。

36. こう話していると、イエスが彼らの中にお立ちになった。〔そして「やすかれ」と言われた。〕

37. 彼らは恐れ驚いて、霊を見ているのだと思った。

38. そこでイエスが言われた、「なぜおじ惑っているのか。どうして心に疑いを起すのか。

39. わたしの手や足を見なさい。まさしくわたしなのだ。さわって見なさい。霊には肉や骨はないが、あなたがたが見るとおり、わたしにはあるのだ」。〔

40. こう言って、手と足とをお見せになった。〕

41. 彼らは喜びのあまり、まだ信じられないで不思議に思っていると、イエスが「ここに何か食物があるか」と言われた。

42. 彼らが焼いた魚の一きれをさしあげると、

43. イエスはそれを取って、みんなの前で食べられた。

44. それから彼らに対して言われた、「わたしが以前あなたがたと一緒にいた時分に話して聞かせた言葉は、こうであった。すなわち、モーセの律法と預言書と詩篇とに、わたしについて書いてあることは、必ずことごとく成就する」。

45. そこでイエスは、聖書を悟らせるために彼らの心を開いて

46. 言われた、「こう、しるしてある。キリストは苦しみを受けて、三日目に死人の中からよみがえる。

47. そして、その名によって罪のゆるしを得させる悔改めが、エルサレムからはじまって、もろもろの国民に宣べ伝えられる。

48. あなたがたは、これらの事の証人である。

ルカによる福音書 24