ルカによる福音書 23:31-41 日本語話し言葉 1955 (JA1955)

31. もし、生木でさえもそうされるなら、枯木はどうされることであろう」。

32. さて、イエスと共に刑を受けるために、ほかにふたりの犯罪人も引かれていった。

33. されこうべと呼ばれている所に着くと、人々はそこでイエスを十字架につけ、犯罪人たちも、ひとりは右に、ひとりは左に、十字架につけた。

34. そのとき、イエスは言われた、「父よ、彼らをおゆるしください。彼らは何をしているのか、わからずにいるのです」。人々はイエスの着物をくじ引きで分け合った。

35. 民衆は立って見ていた。役人たちもあざ笑って言った、「彼は他人を救った。もし彼が神のキリスト、選ばれた者であるなら、自分自身を救うがよい」。

36. 兵卒どももイエスをののしり、近寄ってきて酢いぶどう酒をさし出して言った、

37. 「あなたがユダヤ人の王なら、自分を救いなさい」。

38. イエスの上には、「これはユダヤ人の王」と書いた札がかけてあった。

39. 十字架にかけられた犯罪人のひとりが、「あなたはキリストではないか。それなら、自分を救い、またわれわれも救ってみよ」と、イエスに悪口を言いつづけた。

40. もうひとりは、それをたしなめて言った、「おまえは同じ刑を受けていながら、神を恐れないのか。

41. お互は自分のやった事のむくいを受けているのだから、こうなったのは当然だ。しかし、このかたは何も悪いことをしたのではない」。

ルカによる福音書 23