ルカによる福音書 22:55-68 日本語話し言葉 1955 (JA1955)

55. 人々は中庭のまん中に火をたいて、一緒にすわっていたので、ペテロもその中にすわった。

56. すると、ある女中が、彼が火のそばにすわっているのを見、彼を見つめて、「この人もイエスと一緒にいました」と言った。

57. ペテロはそれを打ち消して、「わたしはその人を知らない」と言った。

58. しばらくして、ほかの人がペテロを見て言った、「あなたもあの仲間のひとりだ」。するとペテロは言った、「いや、それはちがう」。

59. 約一時間たってから、またほかの者が言い張った、「たしかにこの人もイエスと一緒だった。この人もガリラヤ人なのだから」。

60. ペテロは言った、「あなたの言っていることは、わたしにわからない」。すると、彼がまだ言い終らぬうちに、たちまち、鶏が鳴いた。

61. 主は振りむいてペテロを見つめられた。そのときペテロは、「きょう、鶏が鳴く前に、三度わたしを知らないと言うであろう」と言われた主のお言葉を思い出した。

62. そして外へ出て、激しく泣いた。

63. イエスを監視していた人たちは、イエスを嘲弄し、打ちたたき、

64. 目かくしをして、「言いあててみよ。打ったのは、だれか」ときいたりした。

65. そのほか、いろいろな事を言って、イエスを愚弄した。

66. 夜が明けたとき、人民の長老、祭司長たち、律法学者たちが集まり、イエスを議会に引き出して言った、

67. 「あなたがキリストなら、そう言ってもらいたい」。イエスは言われた、「わたしが言っても、あなたがたは信じないだろう。

68. また、わたしがたずねても、答えないだろう。

ルカによる福音書 22