ルカによる福音書 1:63-79 日本語話し言葉 1955 (JA1955)

63. ザカリヤは書板を持ってこさせて、それに「その名はヨハネ」と書いたので、みんなの者は不思議に思った。

64. すると、立ちどころにザカリヤの口が開けて舌がゆるみ、語り出して神をほめたたえた。

65. 近所の人々はみな恐れをいだき、またユダヤの山里の至るところに、これらの事がことごとく語り伝えられたので、

66. 聞く者たちは皆それを心に留めて、「この子は、いったい、どんな者になるだろう」と語り合った。主のみ手が彼と共にあった。

67. 父ザカリヤは聖霊に満たされ、預言して言った、

68. 「主なるイスラエルの神は、ほむべきかな。神はその民を顧みてこれをあがない、

69. わたしたちのために救の角を僕ダビデの家にお立てになった。

70. 古くから、聖なる預言者たちの口によってお語りになったように、

71. わたしたちを敵から、またすべてわたしたちを憎む者の手から、救い出すためである。

72. こうして、神はわたしたちの父祖たちにあわれみをかけ、その聖なる契約、

73. すなわち、父祖アブラハムにお立てになった誓いをおぼえて、

74. わたしたちを敵の手から救い出し、

75. 生きている限り、きよく正しく、みまえに恐れなく仕えさせてくださるのである。

76. 幼な子よ、あなたは、いと高き者の預言者と呼ばれるであろう。主のみまえに先立って行き、その道を備え、

77. 罪のゆるしによる救をその民に知らせるのであるから。

78. これはわたしたちの神のあわれみ深いみこころによる。また、そのあわれみによって、日の光が上からわたしたちに臨み、

79. 暗黒と死の陰とに住む者を照し、わたしたちの足を平和の道へ導くであろう」。

ルカによる福音書 1