ルカによる福音書 1:56-70 日本語話し言葉 1955 (JA1955)

56. マリヤは、エリサベツのところに三か月ほど滞在してから、家に帰った。

57. さてエリサベツは月が満ちて、男の子を産んだ。

58. 近所の人々や親族は、主が大きなあわれみを彼女におかけになったことを聞いて、共どもに喜んだ。

59. 八日目になったので、幼な子に割礼をするために人々がきて、父の名にちなんでザカリヤという名にしようとした。

60. ところが、母親は、「いいえ、ヨハネという名にしなくてはいけません」と言った。

61. 人々は、「あなたの親族の中には、そういう名のついた者は、ひとりもいません」と彼女に言った。

62. そして父親に、どんな名にしたいのですかと、合図で尋ねた。

63. ザカリヤは書板を持ってこさせて、それに「その名はヨハネ」と書いたので、みんなの者は不思議に思った。

64. すると、立ちどころにザカリヤの口が開けて舌がゆるみ、語り出して神をほめたたえた。

65. 近所の人々はみな恐れをいだき、またユダヤの山里の至るところに、これらの事がことごとく語り伝えられたので、

66. 聞く者たちは皆それを心に留めて、「この子は、いったい、どんな者になるだろう」と語り合った。主のみ手が彼と共にあった。

67. 父ザカリヤは聖霊に満たされ、預言して言った、

68. 「主なるイスラエルの神は、ほむべきかな。神はその民を顧みてこれをあがない、

69. わたしたちのために救の角を僕ダビデの家にお立てになった。

70. 古くから、聖なる預言者たちの口によってお語りになったように、

ルカによる福音書 1