ルカによる福音書 1:33-50 日本語話し言葉 1955 (JA1955)

33. 彼はとこしえにヤコブの家を支配し、その支配は限りなく続くでしょう」。

34. そこでマリヤは御使に言った、「どうして、そんな事があり得ましょうか。わたしにはまだ夫がありませんのに」。

35. 御使が答えて言った、「聖霊があなたに臨み、いと高き者の力があなたをおおうでしょう。それゆえに、生れ出る子は聖なるものであり、神の子と、となえられるでしょう。

36. あなたの親族エリサベツも老年ながら子を宿しています。不妊の女といわれていたのに、はや六か月になっています。

37. 神には、なんでもできないことはありません」。

38. そこでマリヤが言った、「わたしは主のはしためです。お言葉どおりこの身に成りますように」。そして御使は彼女から離れて行った。

39. そのころ、マリヤは立って、大急ぎで山里へむかいユダの町に行き、

40. ザカリヤの家にはいってエリサベツにあいさつした。

41. エリサベツがマリヤのあいさつを聞いたとき、その子が胎内でおどった。エリサベツは聖霊に満たされ、

42. 声高く叫んで言った、「あなたは女の中で祝福されたかた、あなたの胎の実も祝福されています。

43. 主の母上がわたしのところにきてくださるとは、なんという光栄でしょう。

44. ごらんなさい。あなたのあいさつの声がわたしの耳にはいったとき、子供が胎内で喜びおどりました。

45. 主のお語りになったことが必ず成就すると信じた女は、なんとさいわいなことでしょう」。

46. するとマリヤは言った、「わたしの魂は主をあがめ、

47. わたしの霊は救主なる神をたたえます。

48. この卑しい女をさえ、心にかけてくださいました。今からのち代々の人々は、わたしをさいわいな女と言うでしょう、

49. 力あるかたが、わたしに大きな事をしてくださったからです。そのみ名はきよく、

50. そのあわれみは、代々限りなく主をかしこみ恐れる者に及びます。

ルカによる福音書 1