1. わたしたちの間に成就された出来事を、最初から親しく見た人々であって、
2. 御言に仕えた人々が伝えたとおり物語に書き連ねようと、多くの人が手を着けましたが、
3. テオピロ閣下よ、わたしもすべての事を初めから詳しく調べていますので、ここに、それを順序正しく書きつづって、閣下に献じることにしました。
4. すでにお聞きになっている事が確実であることを、これによって十分に知っていただきたいためであります。
5. ユダヤの王ヘロデの世に、アビヤの組の祭司で名をザカリヤという者がいた。その妻はアロン家の娘のひとりで、名をエリサベツといった。
6. ふたりとも神のみまえに正しい人であって、主の戒めと定めとを、みな落度なく行っていた。
7. ところが、エリサベツは不妊の女であったため、彼らには子がなく、そしてふたりともすでに年老いていた。
8. さてザカリヤは、その組が当番になり神のみまえに祭司の務をしていたとき、
9. 祭司職の慣例に従ってくじを引いたところ、主の聖所にはいって香をたくことになった。