ヨブ記 6:1-18 日本語話し言葉 1955 (JA1955)

1. ヨブは答えて言った、

2. 「どうかわたしの憤りが正しく量られ、同時にわたしの災も、はかりにかけられるように。

3. そうすれば、これは海の砂よりも重いに相違ない。それゆえ、わたしの言葉が軽率であったのだ。

4. 全能者の矢が、わたしのうちにあり、わたしの霊はその毒を飲み、神の恐るべき軍勢が、わたしを襲い攻めている。

5. 野ろばは、青草のあるのに鳴くであろうか。牛は飼葉の上でうなるであろうか。

6. 味のない物は塩がなくて食べられようか。すべりひゆのしるは味があろうか。

7. わたしの食欲はこれに触れることを拒む。これは、わたしのきらう食物のようだ。

8. どうかわたしの求めるものが獲られるように。どうか神がわたしの望むものをくださるように。

9. どうか神がわたしを打ち滅ぼすことをよしとし、み手を伸べてわたしを断たれるように。

10. そうすれば、わたしはなお慰めを得、激しい苦しみの中にあっても喜ぶであろう。わたしは聖なる者の言葉を否んだことがないからだ。

11. わたしにどんな力があって、なお待たねばならないのか。わたしにどんな終りがあるので、なお耐え忍ばねばならないのか。

12. わたしの力は石の力のようであるのか。わたしの肉は青銅のようであるのか。

13. まことに、わたしのうちに助けはなく、救われる望みは、わたしから追いやられた。

14. その友に対するいつくしみをさし控える者は、全能者を恐れることをすてる。

15. わが兄弟たちは谷川のように、過ぎ去る出水のように欺く。

16. これは氷のために黒くなり、そのうちに雪が隠れる。

17. これは暖かになると消え去り、暑くなるとその所からなくなる。

18. 隊商はその道を転じ、むなしい所へ行って滅びる。

ヨブ記 6