ヨブ記 31:14-32 日本語話し言葉 1955 (JA1955)

14. 神が立ち上がられるとき、わたしはどうしようか、神が尋ねられるとき、なんとお答えしようか。

15. わたしを胎内に造られた者は、彼をも造られたのではないか。われわれを腹の内に形造られた者は、ただひとりではないか。

16. わたしがもし貧しい者の願いを退け、やもめの目を衰えさせ、

17. あるいはわたしひとりで食物を食べて、みなしごに食べさせなかったことがあるなら、

18. (わたしは彼の幼い時から父のように彼を育て、またその母の胎を出たときから彼を導いた。)

19. もし着物がないために死のうとする者や、身をおおう物のない貧しい人をわたしが見た時に、

20. その腰がわたしを祝福せず、また彼がわたしの羊の毛で暖まらなかったことがあるなら、

21. もしわたしを助ける者が門におるのを見て、みなしごにむかってわたしの手を振り上げたことがあるなら、

22. わたしの肩骨が、肩から落ち、わたしの腕が、つけ根から折れてもかまわない。

23. わたしは神から出る災を恐れる、その威光の前には何事もなすことはできない。

24. わたしがもし金をわが望みとし、精金をわが頼みと言ったことがあるなら、

25. わたしがもしわが富の大いなる事と、わたしの手に多くの物を獲た事とを喜んだことがあるなら、

26. わたしがもし日の輝くのを見、または月の照りわたって動くのを見た時、

27. 心ひそかに迷って、手に口づけしたことがあるなら、

28. これもまたさばきびとに罰せらるべき悪事だ。わたしは上なる神を欺いたからである。

29. わたしがもしわたしを憎む者の滅びるのを喜び、または災が彼に臨んだとき、勝ち誇ったことがあるなら、

30. (わたしはわが口に罪を犯させず、のろいをもって彼の命を求めたことはなかった。)

31. もし、わたしの天幕の人々で、『だれか彼の肉に飽きなかった者があるか』と、言わなかったことがあるなら、

32. (他国人はちまたに宿らず、わたしはわが門を旅びとに開いた。)

ヨブ記 31