ヨブ記 29:4-16 日本語話し言葉 1955 (JA1955)

4. わたしの盛んな時のようであったならよいのだが。あの時には、神の親しみがわたしの天幕の上にあった。

5. あの時には、全能者がなおわたしと共にいまし、わたしの子供たちもわたしの周囲にいた。

6. あの時、わたしの足跡は乳で洗われ、岩もわたしのために油の流れを注ぎだした。

7. あの時には、わたしは町の門に出て行き、わたしの座を広場に設けた。

8. 若い者はわたしを見てしりぞき、老いた者は身をおこして立ち、

9. 君たる者も物言うことをやめて、その口に手を当て、

10. 尊い者も声をおさめて、その舌を上あごにつけた。

11. 耳に聞いた者はわたしを祝福された者となし、目に見た者はこれをあかしした。

12. これは助けを求める貧しい者を救い、また、みなしごおよび助ける人のない者を救ったからである。

13. 今にも滅びようとした者の祝福がわたしに来た。わたしはまたやもめの心をして喜び歌わせた。

14. わたしは正義を着、正義はわたしをおおった。わたしの公義は上着のごとく、また冠のようであった。

15. わたしは目しいの目となり、足なえの足となり、

16. 貧しい者の父となり、知らない人の訴えの理由を調べてやった。

ヨブ記 29