ヨハネによる福音書 7:1-14 日本語話し言葉 1955 (JA1955)

1. そののち、イエスはガリラヤを巡回しておられた。ユダヤ人たちが自分を殺そうとしていたので、ユダヤを巡回しようとはされなかった。

2. 時に、ユダヤ人の仮庵の祭が近づいていた。

3. そこで、イエスの兄弟たちがイエスに言った、「あなたがしておられるわざを弟子たちにも見せるために、ここを去りユダヤに行ってはいかがです。

4. 自分を公けにあらわそうと思っている人で、隠れて仕事をするものはありません。あなたがこれらのことをするからには、自分をはっきりと世にあらわしなさい」。

5. こう言ったのは、兄弟たちもイエスを信じていなかったからである。

6. そこでイエスは彼らに言われた、「わたしの時はまだきていない。しかし、あなたがたの時はいつも備わっている。

7. 世はあなたがたを憎み得ないが、わたしを憎んでいる。わたしが世のおこないの悪いことを、あかししているからである。

8. あなたがたこそ祭に行きなさい。わたしはこの祭には行かない。わたしの時はまだ満ちていないから」。

9. 彼らにこう言って、イエスはガリラヤにとどまっておられた。

10. しかし、兄弟たちが祭に行ったあとで、イエスも人目にたたぬように、ひそかに行かれた。

11. ユダヤ人らは祭の時に、「あの人はどこにいるのか」と言って、イエスを捜していた。

12. 群衆の中に、イエスについていろいろとうわさが立った。ある人々は、「あれはよい人だ」と言い、他の人々は、「いや、あれは群衆を惑わしている」と言った。

13. しかし、ユダヤ人らを恐れて、イエスのことを公然と口にする者はいなかった。

14. 祭も半ばになってから、イエスは宮に上って教え始められた。

ヨハネによる福音書 7