ヨハネによる福音書 5:10-23 日本語話し言葉 1955 (JA1955)

10. そこでユダヤ人たちは、そのいやされた人に言った、「きょうは安息日だ。床を取りあげるのは、よろしくない」。

11. 彼は答えた、「わたしをなおして下さったかたが、床を取りあげて歩けと、わたしに言われました」。

12. 彼らは尋ねた、「取りあげて歩けと言った人は、だれか」。

13. しかし、このいやされた人は、それがだれであるか知らなかった。群衆がその場にいたので、イエスはそっと出て行かれたからである。

14. そののち、イエスは宮でその人に出会ったので、彼に言われた、「ごらん、あなたはよくなった。もう罪を犯してはいけない。何かもっと悪いことが、あなたの身に起るかも知れないから」。

15. 彼は出て行って、自分をいやしたのはイエスであったと、ユダヤ人たちに告げた。

16. そのためユダヤ人たちは、安息日にこのようなことをしたと言って、イエスを責めた。

17. そこで、イエスは彼らに答えられた、「わたしの父は今に至るまで働いておられる。わたしも働くのである」。

18. このためにユダヤ人たちは、ますますイエスを殺そうと計るようになった。それは、イエスが安息日を破られたばかりではなく、神を自分の父と呼んで、自分を神と等しいものとされたからである。

19. さて、イエスは彼らに答えて言われた、「よくよくあなたがたに言っておく。子は父のなさることを見てする以外に、自分からは何事もすることができない。父のなさることであればすべて、子もそのとおりにするのである。

20. なぜなら、父は子を愛して、みずからなさることは、すべて子にお示しになるからである。そして、それよりもなお大きなわざを、お示しになるであろう。あなたがたが、それによって不思議に思うためである。

21. すなわち、父が死人を起して命をお与えになるように、子もまた、そのこころにかなう人々に命を与えるであろう。

22. 父はだれをもさばかない。さばきのことはすべて、子にゆだねられたからである。

23. それは、すべての人が父を敬うと同様に、子を敬うためである。子を敬わない者は、子をつかわされた父をも敬わない。

ヨハネによる福音書 5