マルコによる福音書 6:26-38 日本語話し言葉 1955 (JA1955)

26. 王は非常に困ったが、いったん誓ったのと、また列座の人たちの手前、少女の願いを退けることを好まなかった。

27. そこで、王はすぐに衛兵をつかわし、ヨハネの首を持って来るように命じた。衛兵は出て行き、獄中でヨハネの首を切り、

28. 盆にのせて持ってきて少女に与え、少女はそれを母にわたした。

29. ヨハネの弟子たちはこのことを聞き、その死体を引き取りにきて、墓に納めた。

30. さて、使徒たちはイエスのもとに集まってきて、自分たちがしたことや教えたことを、みな報告した。

31. するとイエスは彼らに言われた、「さあ、あなたがたは、人を避けて寂しい所へ行って、しばらく休むがよい」。それは、出入りする人が多くて、食事をする暇もなかったからである。

32. そこで彼らは人を避け、舟に乗って寂しい所へ行った。

33. ところが、多くの人々は彼らが出かけて行くのを見、それと気づいて、方々の町々からそこへ、一せいに駆けつけ、彼らより先に着いた。

34. イエスは舟から上がって大ぜいの群衆をごらんになり、飼う者のない羊のようなその有様を深くあわれんで、いろいろと教えはじめられた。

35. ところが、はや時もおそくなったので、弟子たちはイエスのもとにきて言った、「ここは寂しい所でもあり、もう時もおそくなりました。

36. みんなを解散させ、めいめいで何か食べる物を買いに、まわりの部落や村々へ行かせてください」。

37. イエスは答えて言われた、「あなたがたの手で食物をやりなさい」。弟子たちは言った、「わたしたちが二百デナリものパンを買ってきて、みんなに食べさせるのですか」。

38. するとイエスは言われた、「パンは幾つあるか。見てきなさい」。彼らは確かめてきて、「五つあります。それに魚が二ひき」と言った。

マルコによる福音書 6