マルコによる福音書 13:17-34 日本語話し言葉 1955 (JA1955)

17. その日には、身重の女と乳飲み子をもつ女とは、不幸である。

18. この事が冬おこらぬように祈れ。

19. その日には、神が万物を造られた創造の初めから現在に至るまで、かつてなく今後もないような患難が起るからである。

20. もし主がその期間を縮めてくださらないなら、救われる者はひとりもないであろう。しかし、選ばれた選民のために、その期間を縮めてくださったのである。

21. そのとき、だれかがあなたがたに『見よ、ここにキリストがいる』、『見よ、あそこにいる』と言っても、それを信じるな。

22. にせキリストたちや、にせ預言者たちが起って、しるしと奇跡とを行い、できれば、選民をも惑わそうとするであろう。

23. だから、気をつけていなさい。いっさいの事を、あなたがたに前もって言っておく。

24. その日には、この患難の後、日は暗くなり、月はその光を放つことをやめ、

25. 星は空から落ち、天体は揺り動かされるであろう。

26. そのとき、大いなる力と栄光とをもって、人の子が雲に乗って来るのを、人々は見るであろう。

27. そのとき、彼は御使たちをつかわして、地のはてから天のはてまで、四方からその選民を呼び集めるであろう。

28. いちじくの木からこの譬を学びなさい。その枝が柔らかになり、葉が出るようになると、夏の近いことがわかる。

29. そのように、これらの事が起るのを見たならば、人の子が戸口まで近づいていると知りなさい。

30. よく聞いておきなさい。これらの事が、ことごとく起るまでは、この時代は滅びることがない。

31. 天地は滅びるであろう。しかしわたしの言葉は滅びることがない。

32. その日、その時は、だれも知らない。天にいる御使たちも、また子も知らない、ただ父だけが知っておられる。

33. 気をつけて、目をさましていなさい。その時がいつであるか、あなたがたにはわからないからである。

34. それはちょうど、旅に立つ人が家を出るに当り、その僕たちに、それぞれ仕事を割り当てて責任をもたせ、門番には目をさましておれと、命じるようなものである。

マルコによる福音書 13