7. 彼は宣べ伝えて言った、「わたしよりも力のあるかたが、あとからおいでになる。わたしはかがんで、そのくつのひもを解く値うちもない。
8. わたしは水でバプテスマを授けたが、このかたは、聖霊によってバプテスマをお授けになるであろう」。
9. そのころ、イエスはガリラヤのナザレから出てきて、ヨルダン川で、ヨハネからバプテスマをお受けになった。
10. そして、水の中から上がられるとすぐ、天が裂けて、聖霊がはとのように自分に下って来るのを、ごらんになった。
11. すると天から声があった、「あなたはわたしの愛する子、わたしの心にかなう者である」。
12. それからすぐに、御霊がイエスを荒野に追いやった。
13. イエスは四十日のあいだ荒野にいて、サタンの試みにあわれた。そして獣もそこにいたが、御使たちはイエスに仕えていた。
14. ヨハネが捕えられた後、イエスはガリラヤに行き、神の福音を宣べ伝えて言われた、
15. 「時は満ちた、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信ぜよ」。
16. さて、イエスはガリラヤの海べを歩いて行かれ、シモンとシモンの兄弟アンデレとが、海で網を打っているのをごらんになった。彼らは漁師であった。
17. イエスは彼らに言われた、「わたしについてきなさい。あなたがたを、人間をとる漁師にしてあげよう」。
18. すると、彼らはすぐに網を捨てて、イエスに従った。
19. また少し進んで行かれると、ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネとが、舟の中で網を繕っているのをごらんになった。
20. そこで、すぐ彼らをお招きになると、父ゼベダイを雇人たちと一緒に舟において、イエスのあとについて行った。
21. それから、彼らはカペナウムに行った。そして安息日にすぐ、イエスは会堂にはいって教えられた。