マルコによる福音書 1:22-34 日本語話し言葉 1955 (JA1955)

22. 人々は、その教に驚いた。律法学者たちのようにではなく、権威ある者のように、教えられたからである。

23. ちょうどその時、けがれた霊につかれた者が会堂にいて、叫んで言った、

24. 「ナザレのイエスよ、あなたはわたしたちとなんの係わりがあるのです。わたしたちを滅ぼしにこられたのですか。あなたがどなたであるか、わかっています。神の聖者です」。

25. イエスはこれをしかって、「黙れ、この人から出て行け」と言われた。

26. すると、けがれた霊は彼をひきつけさせ、大声をあげて、その人から出て行った。

27. 人々はみな驚きのあまり、互に論じて言った、「これは、いったい何事か。権威ある新しい教だ。けがれた霊にさえ命じられると、彼らは従うのだ」。

28. こうしてイエスのうわさは、たちまちガリラヤの全地方、いたる所にひろまった。

29. それから会堂を出るとすぐ、ヤコブとヨハネとを連れて、シモンとアンデレとの家にはいって行かれた。

30. ところが、シモンのしゅうとめが熱病で床についていたので、人々はさっそく、そのことをイエスに知らせた。

31. イエスは近寄り、その手をとって起されると、熱が引き、女は彼らをもてなした。

32. 夕暮になり日が沈むと、人々は病人や悪霊につかれた者をみな、イエスのところに連れてきた。

33. こうして、町中の者が戸口に集まった。

34. イエスは、さまざまの病をわずらっている多くの人々をいやし、また多くの悪霊を追い出された。また、悪霊どもに、物言うことをお許しにならなかった。彼らがイエスを知っていたからである。

マルコによる福音書 1