マタイによる福音書 27:40-55 日本語話し言葉 1955 (JA1955)

40. 言った、「神殿を打ちこわして三日のうちに建てる者よ。もし神の子なら、自分を救え。そして十字架からおりてこい」。

41. 祭司長たちも同じように、律法学者、長老たちと一緒になって、嘲弄して言った、

42. 「他人を救ったが、自分自身を救うことができない。あれがイスラエルの王なのだ。いま十字架からおりてみよ。そうしたら信じよう。

43. 彼は神にたよっているが、神のおぼしめしがあれば、今、救ってもらうがよい。自分は神の子だと言っていたのだから」。

44. 一緒に十字架につけられた強盗どもまでも、同じようにイエスをののしった。

45. さて、昼の十二時から地上の全面が暗くなって、三時に及んだ。

46. そして三時ごろに、イエスは大声で叫んで、「エリ、エリ、レマ、サバクタニ」と言われた。それは「わが神、わが神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか」という意味である。

47. すると、そこに立っていたある人々が、これを聞いて言った、「あれはエリヤを呼んでいるのだ」。

48. するとすぐ、彼らのうちのひとりが走り寄って、海綿を取り、それに酢いぶどう酒を含ませて葦の棒につけ、イエスに飲ませようとした。

49. ほかの人々は言った、「待て、エリヤが彼を救いに来るかどうか、見ていよう」。

50. イエスはもう一度大声で叫んで、ついに息をひきとられた。

51. すると見よ、神殿の幕が上から下まで真二つに裂けた。また地震があり、岩が裂け、

52. また墓が開け、眠っている多くの聖徒たちの死体が生き返った。

53. そしてイエスの復活ののち、墓から出てきて、聖なる都にはいり、多くの人に現れた。

54. 百卒長、および彼と一緒にイエスの番をしていた人々は、地震や、いろいろのできごとを見て非常に恐れ、「まことに、この人は神の子であった」と言った。

55. また、そこには遠くの方から見ている女たちも多くいた。彼らはイエスに仕えて、ガリラヤから従ってきた人たちであった。

マタイによる福音書 27