5. わたしたちに、イエス・キリストによって神の子たる身分を授けるようにと、御旨のよしとするところに従い、愛のうちにあらかじめ定めて下さったのである。
6. これは、その愛する御子によって賜わった栄光ある恵みを、わたしたちがほめたたえるためである。
7. わたしたちは、御子にあって、神の豊かな恵みのゆえに、その血によるあがない、すなわち、罪過のゆるしを受けたのである。
8. 神はその恵みをさらに増し加えて、あらゆる知恵と悟りとをわたしたちに賜わり、
9. 御旨の奥義を、自らあらかじめ定められた計画に従って、わたしたちに示して下さったのである。
10. それは、時の満ちるに及んで実現されるご計画にほかならない。それによって、神は天にあるもの地にあるものを、ことごとく、キリストにあって一つに帰せしめようとされたのである。
11. わたしたちは、御旨の欲するままにすべての事をなさるかたの目的の下に、キリストにあってあらかじめ定められ、神の民として選ばれたのである。
12. それは、早くからキリストに望みをおいているわたしたちが、神の栄光をほめたたえる者となるためである。
13. あなたがたもまた、キリストにあって、真理の言葉、すなわち、あなたがたの救の福音を聞き、また、彼を信じた結果、約束された聖霊の証印をおされたのである。
14. この聖霊は、わたしたちが神の国をつぐことの保証であって、やがて神につける者が全くあがなわれ、神の栄光をほめたたえるに至るためである。
15. こういうわけで、わたしも、主イエスに対するあなたがたの信仰と、すべての聖徒に対する愛とを耳にし、
16. わたしの祈のたびごとにあなたがたを覚えて、絶えずあなたがたのために感謝している。
17. どうか、わたしたちの主イエス・キリストの神、栄光の父が、知恵と啓示との霊をあなたがたに賜わって神を認めさせ、