雅歌 2:1-15 リビングバイブル (JLB)

1. 「私はシャロンのサフラン、谷間のゆりです。」ソロモン王

2. 「そうだ、まさにゆりだ。 私の愛する人とほかの娘たちを比べたら、いばらとその中に咲くゆりの花ほども違う。」おとめ

3. 「私の恋人はほかの男の方と比べたら、果樹園の中のいちばん上等のりんごの木のようです。 私は慕わしいお方の陰に座りましたが、その実は口の中でとろけそうです。 

4. あの方は私を宴会の広間に連れて行かれますが、そこでだれもが、あの方がどんなに私を愛しておられるかを見るのです。 

5. あなたの干しぶどうで、あなたのりんごで、そうです、あなたの愛で、私を元気づけてください。 私は恋わずらいをしているのです。 

6. あの方は、左手を私の頭の下にあて、右手でしっかり抱いてくださいます。 

7. エルサレムの娘さん、あなたがたに、かもしかや野の鹿を指して誓ってほしいのです。 どうか、私の恋人を起こさないでください。 十分に寝かせてあげてください。」おとめ

8. 「ああ、愛するお方の声が聞こえます。 あの方は、山々を跳び越え、丘々を跳ねるようにしておいでになります。 

9. まるでかもしかか若い雄鹿のように。 ご覧になって、あの方は壁のうしろにいます。 今度は、窓からのぞいています。

10. あの方は、こうおっしゃいました。 『愛する人、いとしい人よ、さあ、起きて、出ておいで。 

11. 冬は過ぎ、雨もすっかりあがったよ。 

12. 花が咲き、小鳥の歌う季節になった。 そう、もう春なんだよ。 

13. 若葉がもえいで、ぶどうの木は花ざかりだ。たまらないほどいい香りを放っている。 愛する人、いとしい人よ、さあ、起きて、出ておいで。』

14. 崖の岩のうしろに隠れている私の鳩よ、私を呼んで、美しい声を聞かせてください。 りりしいお顔を見せてください。

15. 小ぎつねがぶどう園を荒らし回っています。 捕まえてください。 ぶどうの木は花ざかりなのですから。

雅歌 2