2. ああ神様! 私はくたくたで、今にも死にそうです。 おまけに、人間の資格さえないような大ばか者です。
13-14. そんな連中は自分のことを鼻にかけ、人を人とも思いません。 貧しい人を食い物にしようと、いつも歯をとぎすましているのです。
15-16. 蛭のようにしつこく、いつまでも満足しないものが二つ、三つ、いいえ四つあります。地獄、不妊の胎、かわききった砂漠、それに火です。
17. 父親をばかにし、母親を軽べつするような者は、からすに目をほじくられ、はげたかの餌になります。
18-19. どんなに考えてもわからないことが三つ、いいえ四つあります。どのようにしてわしは大空を飛び、どのようにして蛇は岩の上をはい、どのようにして船は海を横切る道を見つけ、どのようにして若い二人の間に愛情が芽生えるのでしょう。
20. わからないことがもう一つあります。 どうして売春婦は、悪いことをしながら、あつかましく「いったい、どこがいけないのさ」と言えるのでしょう。
21-23. 地も震えるほどいやなことが三つ、いいえ四つあります。奴隷が王になり、謀反人が成功し、きらわれ女が結婚し、女中が女主人に取って代わることです。
24-28. 体は小さくても、頭の良さでは何にも負けないものが四つあります。力はなくても、冬の食糧を集める蟻、弱くても、岩の間に住んで身を守る岩だぬき、指導者がなくても、いっしょに行動するいなご、簡単に捕まるけれど、王宮にでも住みつくやもりです。