10. 雇い主に従業員の悪口を言ってはいけません。 そんなことをしたら恨まれるだけです。
11-12. 親をのろい、悪いことばかりしているくせに、自分は少しも欠点がないとすます者がいます。
13-14. そんな連中は自分のことを鼻にかけ、人を人とも思いません。 貧しい人を食い物にしようと、いつも歯をとぎすましているのです。
15-16. 蛭のようにしつこく、いつまでも満足しないものが二つ、三つ、いいえ四つあります。地獄、不妊の胎、かわききった砂漠、それに火です。
17. 父親をばかにし、母親を軽べつするような者は、からすに目をほじくられ、はげたかの餌になります。
18-19. どんなに考えてもわからないことが三つ、いいえ四つあります。どのようにしてわしは大空を飛び、どのようにして蛇は岩の上をはい、どのようにして船は海を横切る道を見つけ、どのようにして若い二人の間に愛情が芽生えるのでしょう。
20. わからないことがもう一つあります。 どうして売春婦は、悪いことをしながら、あつかましく「いったい、どこがいけないのさ」と言えるのでしょう。
21-23. 地も震えるほどいやなことが三つ、いいえ四つあります。奴隷が王になり、謀反人が成功し、きらわれ女が結婚し、女中が女主人に取って代わることです。