申命記 9:13-14-24 リビングバイブル (JLB)

3. しかし神様がおられる以上、心配はありません。 いつもあなたがたの先頭に立ち、火のような勢いで敵を滅ぼしてくださるでしょう。 だから、すぐさま国国に攻め入り、占領しなさい。

4.  しかし思い違いをしないように。 神様があなたがたを助けるのは、あなたがたが正しいからではなく、ほかの国々が悪いからです。 

5. 決して、あなたがたが立派で正しいから、ほかの国々を滅ぼすのではありません。 ただ、ほかの国々が悪いからであり、ご先祖アブラハム、イサク、ヤコブに、そうすると約束されたからなのです。

6. くどいようですが、神様があのすばらしい国を下さるのは、あなたがたが正しいからではありません。 それどころか、あなたがたはひねくれ者の強情な国民です。

7.  大体あなたがたは、エジプトを出てから今まで、神様を怒らせ通しだったではありませんか。 いつも神様に逆らい続けてきたのを忘れたとは言わせません。

8.  ホレブ山(シナイ山)ではどうでしたか。 あまり神様を怒らせたので、すんでのところで殺されそうになりました。 

9. あのとき私は、神様があなたがたと結ばれる契約の板を受け取りに、山へ登っていました。 私は飲まず食わずで四十日間も待ちました。 

13-14. あまりのことに神様の怒りが爆発しました。 『なんということだ。 こんなに強情でひねくれた国民は生かしておけない。 止めてもむだだ。 一人残らず滅ぼそう。 その代わり、おまえの子孫を強い国民に育ててやろう。 彼らより、もっともっと強く偉大な国民にな。』

15.  私は石板をしっかりかかえ、燃える山を一目散に駆け降りました。 

16. その私の目に真っ先に映ったのは、いまわしい子牛の像でした。よりにもよって、これほどひどい罪を犯し、こんなにも早く神様を捨てるとは何てことだ! 

17. 私は腹立ちまぎれに、石板を振りかざし、力まかせに地面にたたきつけました。 石板はあなたがたの目の前で、木端微塵に砕け散りました。 

18. しかたがありません。 私はもう一度、飲まず食わずで四十日間、神様の前にひれ伏しました。 あなたがたが神様のいちばん嫌いなことをし、お怒りを買ってしまったからです。 

19. そのあいだ中、あなたがたのことで頭がいっぱいでした。 なにしろ、神様はすぐにでもあなたがたを滅ぼしかねないけんまくだったのです。 しかしあの時もまた、神様は私の祈りを聞いてくださいました。 

20. いちばん危なかったのはアロンです。 彼のしたことに、神様はもうれつに腹を立てておられたので、一心にお赦しを願いました。 こうしてようやく、アロンのいのちは助かったのです。 

21. 最後に私は、あのいまわしい子牛の像をしまつしました。 まず火で焼き、粉々に打ち砕き、山を下る流れに投げ捨てました。

22.  数え上げればきりがありませんが、タブエラでも、マサでも、キブロテ・ハタアワでも、あなたがたは神様を怒らせました。 

23. カデシュ・バルネアでは、約束の国へ入れと命じられたにもかかわらず、こわがるばかりで少しも言うことを聞きませんでした。 神様が助けてくださると励ましてもだめでした。 恐ろしさのあまり、とうとう神様の命令に逆らったのです。 

24. 全く、あなたがたを知ってからというもの、神様に逆らわなかった時はないと言っていいくらいです。 

申命記 9