1-2. 次に行ったのは、バシャンの王オグの国です。 ここでもまた、王は直ちに軍隊をくり出し、エデレイで戦いをしかけて来ました。しかし、少しも恐れることはありませんでした。 神様が、『この国も国民も、おまえたちのものだ。 ヘシュボンのエモリ人の王シホンと同じ目に会わせてやるがいい』と励ましてくださったからです。
3. そのとおり、私たちは神様に助けられて、彼らを皆殺しにし、
4. バシャンのアルゴブ地域にある六十の町を占領しました。
5. どの町も、高い城壁とがっちりした門で守りを固めてありました。 ほかに、城壁のない町も奪いました。
6. ヘシュボンの王シホンの国と同じように、バシャンの国を全滅させ、男も女も子供も、一人残らず殺したのです。
7. ただし、家畜と戦利品は分捕り物としました。
8. こうして、エモリ人の二人の王を滅ぼし、ヨルダン川の東側に広がる、アルノン渓谷からヘルモン山までの全地域を占領したのです。
9. ――ところで、ヘルモン山のことをシドン人はシルヨンと呼び、エモリ人はセニルと呼んでいました。――
10. 高原にあるすべての町、ギルアデの全土、サルカからエデレイまでのバシャンの町々は、私たちのものになりました。
11. ――バシャンの王オグは、レファイム巨人の最後の生き残りでした。 彼が使ったベッドがアモン人の町ラバの博物館に保存されていますが、鉄製で、長さがなんと四メートル半、幅は二メートルもあります。――
12. さて、征服した国は、ルベン部族、ガド部族、マナセの半部族に与えました。 ルベン部族とガド部族には、アルノン川のアロエルのほかギルアデの山地の半分と町々を、
13. マナセの半部族には、ギルアデの山地の残り半分とオグ王の国のアルゴブ地域全部です。――バシャンはレファイムの国と呼ばれることもあります。――
14. マナセ部族から出たヤイル氏族は、ゲシュル人とマアカ人の国境までのアルゴブ地域全体を取り、氏族の名にちなんで、現在のようにハボテ・ヤイル〔「ヤイルの村」の意〕と変えました。