4. これからエドム人の国を通る、と皆に知らせなさい。 エドム人は、ヤコブの兄でセイルに住みついたエサウの子孫にあたり、おまえたちとは同族だが、ひどく神経をとがらせているから、くれぐれも注意が必要だ。
5. まちがっても戦いをしかけてはいけない。 セイルの山地はみな、わたしが永遠の領地として彼らに与えたからだ。 ほんの一部でも、おまえたちに与えるつもりはない。
6. 食糧や水がいる時は、金を払って買いなさい。
7. 全くこの四十年間、わたしが守り、祝福してやったからこそ、おまえたちは果てしもない荒野をさまよいながら、何不自由なく過ごせたのだ。』
8. そこで私たちは、同族のエドム人が住むセイルをあとにし、南のエラテ、エツヨン・ゲベルに至るアラバ街道を横切って北へ向かい、モアブの荒野へと旅を続けました。
9. すると神様は、『モアブも攻撃してはいけない。 そこはロトの子孫のものだ。 おまえたちに与えるつもりはない』と警告なさったのです。
10. ――モアブには以前、アナクの巨人と同じように背の高いエミム人が、大ぜい住んでいました。
11. エミム人もアナク人と同じように、レファイム人だと考えられていたのですが、モアブ人は彼らをエミム人と呼んだのです。
12. それより以前、セイル地方にはホリ人が住んでいましたが、追い出され、エサウの子孫のエドム人が代わって住みつきました。 ちょうど、イスラエル人がカナン人を追い出し、その地に住みついたようにです。――
13. 『さあ、ゼレデ川を渡りなさい』と神様に命じられ、私たちは従いました。
18. 『きょう、モアブの領土、アルを通って、
19. アモン人の国へ入りなさい。 ただし、そこはロトの子孫のもので、おまえたちに与えるつもりはないから、戦いをしかけてはいけない。』
20. ――その地にも以前、アモン人がザムズミム人と呼んだレファイム人が住んでいました。
21. アナク人のように背が高く強大な氏族でしたが、アモン人に侵略されたのです。 神様が彼らを滅ぼしたので、アモン人が代わって住みつきました。
22. 同じように神様は、今セイル山に住むエサウの子孫に味方し、先に住んでいたホリ人を滅ぼしました。
23. ガザにまで及ぶ地方の村々に散在していたアビム人をカフトル人が侵略し、滅ぼした時も同じです。――