申命記 1:1-5-8 リビングバイブル (JLB)

1-5. この書は、モーセがヨルダン川の東、モアブ平原のアラバ渓谷で演説した時の記録です。 当時、イスラエルの人々はそこに野営していたのですが、付近には、スフ、パラン、トフェル、ラバン、ハツェロテ、ディ・ザハブなどの町がありました。 この演説が行なわれたのは、ホレブ山(シナイ山)を出発してから四十年目の二月十五日でした。 ところで、ホレブ山のふもとからカデシュ・バルネア〔約束の地パレスチナの南端〕までは、セイル山を通れば、普通なら歩いても十一日ほどで来られます。 それはさておき、この時にはすでに、ヘシュボンでエモリ人の王シホンを、エデレイに近いアシュタロテでバシャンの王オグを打ち破ったあとでした。 ここへたどり着くまでの間、神様はいろいろな法律をモーセをとおして伝えましたが、それを全部まとめて、もう一度、モーセが説明しなおしたのです。

6.  「皆さん、今からちょうど四十年前、神様がホレブ山でこう言われたのを覚えていますか。 『もうこれ以上、ここにいる必要はない。 

7. 出発しなさい。 エモリ人の山地、アラバ渓谷、ネゲブ、カナンとレバノンの全土、つまり地中海からユーフラテス川までの全地域を占領するのだ。 

8. わたしが与えると言うのだから遠慮はいらない。 どんどん入って行きなさい。 そこが、昔おまえたちの先祖アブラハム、イサク、ヤコブおよびその子孫に、いつか必ず与えると約束した国だからだ。』

19-21. それからホレブ山を発って、恐ろしく果てしもない荒野を旅し、神様のお守りのもとにエモリ人の山地に着きました。 そしてついに、約束の国との境にあるカデシュ・バルネアまで行ったのです。 あそこで私は、『神様がこの国を下さったのだから、ご命令どおり前進して占領しなさい。 恐れたり疑ったりしてはいけない』と告げました。

24-25. 彼らは山地に潜入し、エシュコルの谷まで行くと、その地のくだものを持ち帰りました。 それを見て、神様の下さった地が実に良い地であることが、はっきりわかりました。 

32-33. しかし、何を言ってもむだでした。それまでいつも共にいて、野営するのに最適の場所を選び、夜は火の柱、昼は雲の柱で、進む道を教えてくださった神様を、彼らは信じようとしなかったのです。

34-35. これには神様も腹を立てました。 おかげで、当時おとなだった者は一人も約束の国へ入れなくなりました。 

申命記 1