1-2. ヨセフの息子の一人、マナセの部族から出たマキル氏族に、ギルアデという一族がありました。 その代表者が、モーセとイスラエルの指導者たちに訴え出ました。 「神様は私たちに、領地をくじ引きで分けるようにとお命じになりました。 実は、そのことでちょっと気になることがありまして……。 親類のツェロフハデの相続地の件ですが、確か娘たちに土地を分けるようにとのことでしたね。
3. しかし、どうしたものでしょう。 もし彼女たちが他の部族の者と結婚したら、土地までその部族のものになり、その分だけ、ギルアデ一族の土地は減ってしまいます。
4. そうなったら、負債免除の年がきても戻りません。」
5. そこでモーセは、この問題をはっきりさせるため、神様の命令を伝えました。 「ギルアデ一族の訴えはもっともだ。
6. だから、ツェロフハデの娘の件はこうしなさい。 彼女たちは同族の者と結婚すればいいのだ。
7. それなら、土地が他の部族に移ることもない。相続地はいつまでも、最初にくじで決めたとおりのままにしておかなければならない。
8. どの部族でも、娘が相続人となる場合は、必ず同族の者と結婚しなさい。
9. こうすれば、相続地が他の部族のものになる心配はない。」
10. ツェロフハデの娘たちは、神様の命令どおりにしました。