12. しかし、ケナズ一族のエフネの息子カレブとヌンの息子ヨシュアは違う。 神様の言われるとおり、あくまでも約束の国へ行こうと、熱心に勧めたのだ。
13. 神様に背いた者がみな死んでしまうまで、四十年もの間、私たちは荒野をさまよい歩いた。
14. ああ、それなのに、やっぱり血は争えない。 また同じことをくり返すとは、なんてことだ。 しかも、今は前の時より人数も多い。 神様はもっともっと激しくお怒りになるだろう。
15. またしても神様に背いたら、これからもずっと、荒野をさまよわなければならない。 おまえたちのせいで皆が苦しみ、死ぬはめになったら、どうするつもりだ。」
16. 「とんでもない。 私たちはただ、羊を飼えるように柵を作り、子供たちのために町を建ててやりたいだけです。
17. ここに残るつもりは全くありません。 ちゃんと武装し、皆の先頭に立ってカナンに攻め入ります。 ただその前に、残る家族が安全に住めるように、城壁で囲まれた町を建てさせてもらいたいのです。
18. 他の部族がそれぞれ相続地を手に入れるまでは、決して戻って来ません。
19. ヨルダン川のこちら側の土地さえいただければ、それでけっこうです。」
20. 「よくわかった。 いま言ったとおり、ちゃんと武装し、
21. 神様が敵を追い払うまで、ヨルダン川の向こう側で戦いに加わるなら、
22. 征服し終えしだい戻ってよい。 それで神様と他の部族に対する責任は果たしたのだ。 神様はヨルダン川のこちら側の土地を下さるだろう。
23. しかし、約束を破ったら、神様に罪を犯すのだから、必ず罰せられるぞ。
24. さあ、言ったとおり町を建て、羊を飼う柵を作りなさい。」
25. 「何もかもご命令どおりにいたします。
26. 子供、妻、羊、牛は、このギルアデの町に残りますが、
27. 兵役についている者は全員、おっしゃるとおり神様のために戦います。」
28. モーセはこれを承知し、エルアザル、ヨシュア、部族長たちに言いました。
29. 「ガド部族とルベン部族のうち兵役についている者が、いっしょにヨルダン川を渡り、神様のために戦う。 だから征服し終えたら、このギルアデの土地を与えてやりなさい。