3. そのうえ、イスラエル人が、ペオル山で、進んでモアブの神バアルを拝むほどになったのです。 神様がもうれつに腹を立てたのは、言うまでもありません。
4. そこで、神様はモーセにきびしく命じました。「部族長全員を死刑にせよ。 白日のもとで、わたしの前にさらし者とするのだ。 そうすれば、おまえたちを赦してやろう。」
5. モーセは、バアルを拝んだ者を一人残らず死刑にするよう、裁判官に命令しました。
6. ところが、人々が神の天幕の入口に集まって泣いているところへ、ずうずうしくも、一人の男がミデヤン人の娘を連れて来ました。 それも、モーセをはじめ国民全員の目の前にです。
7. エルアザルの息子で、祭司アロンの孫にあたるピネハスは、それを見るなり槍を取り、
8. 男のあとを追いました。 テントの中に駆け込むと、二人は奥で寝ています。 間髪を入れず槍で突き刺しました。 槍は男の背を抜け、女の腹をも刺し貫きました。 これで神様の罰はやみましたが、
9. すでに二万四千もの人が死んだあとでした。
14. ところで、ミデヤン人の娘といっしょに殺された男はジムリといって、シメオンの部族長サルの息子でした。
15. 女のほうはミデヤン人の王子ツルの娘で、コズビといいました。
18. 向こうも、あなたがたを滅ぼそうと策略をめぐらしているからだ。バアルを拝ませて道を誤らせようとしている。 コズビの事件がいい例だ。」