1. バラムは王に言いました。 「ここに、祭壇を七つ築き、若い雄牛と若い雄羊を七頭ずつ用意していただきましょう。」
2. 王は指図どおり、雄牛と雄羊を一頭ずつ、それぞれの祭壇の上でいけにえとしてささげました。
3-4. 「ここでお待ちください。 神様が何と言われるか聞いてまいりましょう。」 こう言うと、バラムは木も生えていない山の頂上に登って行きました。 そこへ神様が現われたので、バラムは言いました。 「七つの祭壇を用意し、それぞれに若い雄牛と雄羊を一頭ずつ、いけにえとしておささげいたしました。」
11. 「なんだと! 敵をのろってくれとは頼んだが、祝福しろと言った覚えはないぞ。」
12. 「何と言われましても、神様が言えとおっしゃること以外は申し上げられません。」
13. 「そうか、じゃあこっちへ来い。 やつらがほんの一部しか見えない所へな。 そのくらいの数なら、のろってもかまわないだろうが。」
14. 王はバラムをピスガ山の頂上のセデ・ツォフィムの原に連れて行き、そこに祭壇を七つ築き、それぞれに若い雄牛と雄羊を一頭ずついけにえとしてささげました。
15. バラムは王に言いました。 「神様にお会いして来る間、祭壇のそばに立っていてください。」
16. 神様はバラムに現われ、何を言ったらよいかを教えました。
17. バラムはさっそく王や指導者たちのところへ戻りました。 そばには、完全に焼き尽くすいけにえがあります。王はじれったくてしかたありません。 じりじりしながら尋ねました。 「それでどうなんだ。 えーい、神様は何と言われたんだ!」
18-24. バラムはきっぱり答えました。「よろしいですか、ツィポル殿のご子息であられる王様。お聞きもらしになりませんように、よくお聞きください。神様は人間と違って、うそなどおつきになりません。神様が約束を実行なさらなかったことがあるでしょうか。その神様が、『祝福しなさい』とお命じになったのです。神様の祝福を変えることはできません。イスラエル人に悪いところはないのだから、災いに会うこともありません。神様が彼らとともにおられ、イスラエル人は彼らの王をたたえています。神様は彼らをエジプトから連れ出しました。神様はイスラエルのために野牛のように戦います。イスラエルには、のろいも魔術も通じません。 『イスラエルの神様は、なんと不思議なことをなさるのだ』とだれもが言うでしょう。彼らはライオンのように立ち上がり、獲物を食い尽くし、その血を吸い尽くすまで休もうとはしません。」
25. 「えーい、もうやめろっ! のろわないなら、せめて祝福することだけはやめてくれ!」 王はこらえきれずに叫びました。
26. 「王様、私は、神様がお告げになったことだけをお伝えすると、前に申し上げたではありませんか。」
27. 「それなら、また別の場所へ連れて行ってやろう。 そこからなら、やつらをのろってもいいと、神様は言われるかもしれない。」
28. 王はバラムを、荒野を見下ろすペオル山の頂上に連れて行きました。
29. バラムが、「祭壇を七つ築き、若い雄牛と雄羊を七頭ずついけにえにしてください」と頼むと、