民数記 22:28-35 リビングバイブル (JLB)

28.  このとき急に、ろばが口をききました。 神様がそうなさったのです。 「どうして三度もぶつんですか。」

29.  「おれをばかにしたからだ。 剣があれば、切り殺してやるところだ。」

30.  「でも、これまでに、私が一度でもこんなことをしたでしょうか。」「いや、ない。」

31.  その時バラムの心の目が開き、剣を抜いて行く手に立ちはだかっている神様の使いが見えました。 バラムはびっくりして、その方の前にひれ伏しました。

32.  「なぜ、ろばを三度もぶったのか。 おまえが破滅の道を進んでいるので、止めに来てやったのだ。 

33. ろばはわたしを見て、三度ともしりごみした。 そうでもしなかったら、今ごろは、ろばは助かっても、おまえの命はなかったのだぞ。」

34.  「私がまちがっておりました。 お赦しください。 神様のお使いがおいでになろうとは、気がつきませんでした。 これ以上進むなと申されるなら、引き返します。」

35.  「いや、このまま行け。 ただし、わたしが命じることだけを言うのだ。」バラムは一行と旅を続けました。 

民数記 22