3. 願いは聞かれ、彼らは人も町も全滅させました。 そこをホルマ〔「全滅」の意〕と呼ぶようになったのは、この時からです。
4. このあと人々はホル山に帰り、そこから南へ行き、エドムの国をぐるっと回って、紅海へ通じる道に出ました。 ところが、途中で我慢できなくなり、
5. 神様にぶつぶつ文句を言い始めたのです。 不平不満はモーセに集中しました。 「何の恨みがあって、おれたちをエジプトから連れ出し、こんな荒野で飢え死にさせるんだい。 食べ物も飲み物もありゃしない。 あんなまずいマナはもうたくさんだ。」
6. これには神様も腹を立て、罰として、毒蛇にかませることにしました。 そのために、大ぜいの人が死んだのです。
7. 人々は困り果て、モーセに泣きつきました。 「赦してください。 私たちがまちがっていました。 神様やあなたのおっしゃるとおりにしていればよかったのです。 お願いですから、毒蛇がいなくなるよう、神様に祈ってください。」 モーセは祈りました。
8. 神様の答えはこうでした。 「銅で毒蛇の複製を作り、竿の先につけなさい。 かまれた者で、わたしの言うとおり素直にそれを見上げる者は、助けてやろう。」
9. モーセはさっそく複製を作りました。 かまれた者で、その複製を見上げた者は、一人残らず治りました。
25-26. こうして、人々はエモリ人の国を占領し、そこに住みつきました。 シホン王が治めていた時は首都だったヘシュボンも、今はイスラエル人のものです。 シホン王は以前にモアブを治めていた王を負かし、アルノン川までの全土を占領していました。
27-30. 昔の詩人が歌っているとおりです。「シホン王の都、ヘシュボンに来なさい。岩のように堅い都に。王は炎のような勢いでモアブの町アルに攻め上り、完全に滅ぼしてしまった。アルノン川の高地にそびえるあのアルを。気の毒なモアブ、ケモシュの神を拝む人たち、とうとう最期がきたのだ。息子は外国へ逃げ、娘はエモリ人の王シホンに捕らえられた。しかし、今やわれわれが彼らの子孫を滅ぼした。ヘシュボンからディボンに至るまで、メデバの近くのノファフまで。
31-32. エモリ人の国にいる間に、モーセはヤゼルのあたりにスパイを送り込みました。 よく調べてから攻めようというのです。 そして、とうとう町々を占領し、エモリ人を追い出しました。
33. 次の目標はバシャンの都です。 バシャンの王オグはこれに対抗し、エデレイに兵を集めました。
34. 「恐れるな。 勝敗はもう決まっている。 ヘシュボンでシホン王と戦ったように、オグ王と戦いなさい。」 神様はモーセを励ましました。
35. そのとおり、イスラエルは勝利を収めたのです。 オグ王とその王子たちから部下に至るまで、皆殺しでした。こうして、バシャンもイスラエル人のものとなりました。