民数記 21:25-26-35 リビングバイブル (JLB)

3. 願いは聞かれ、彼らは人も町も全滅させました。 そこをホルマ〔「全滅」の意〕と呼ぶようになったのは、この時からです。

4.  このあと人々はホル山に帰り、そこから南へ行き、エドムの国をぐるっと回って、紅海へ通じる道に出ました。 ところが、途中で我慢できなくなり、 

5. 神様にぶつぶつ文句を言い始めたのです。 不平不満はモーセに集中しました。 「何の恨みがあって、おれたちをエジプトから連れ出し、こんな荒野で飢え死にさせるんだい。 食べ物も飲み物もありゃしない。 あんなまずいマナはもうたくさんだ。」

6.  これには神様も腹を立て、罰として、毒蛇にかませることにしました。 そのために、大ぜいの人が死んだのです。

7.  人々は困り果て、モーセに泣きつきました。 「赦してください。 私たちがまちがっていました。 神様やあなたのおっしゃるとおりにしていればよかったのです。 お願いですから、毒蛇がいなくなるよう、神様に祈ってください。」 モーセは祈りました。

8.  神様の答えはこうでした。 「銅で毒蛇の複製を作り、竿の先につけなさい。 かまれた者で、わたしの言うとおり素直にそれを見上げる者は、助けてやろう。」

9.  モーセはさっそく複製を作りました。 かまれた者で、その複製を見上げた者は、一人残らず治りました。

25-26. こうして、人々はエモリ人の国を占領し、そこに住みつきました。 シホン王が治めていた時は首都だったヘシュボンも、今はイスラエル人のものです。 シホン王は以前にモアブを治めていた王を負かし、アルノン川までの全土を占領していました。 

27-30. 昔の詩人が歌っているとおりです。「シホン王の都、ヘシュボンに来なさい。岩のように堅い都に。王は炎のような勢いでモアブの町アルに攻め上り、完全に滅ぼしてしまった。アルノン川の高地にそびえるあのアルを。気の毒なモアブ、ケモシュの神を拝む人たち、とうとう最期がきたのだ。息子は外国へ逃げ、娘はエモリ人の王シホンに捕らえられた。しかし、今やわれわれが彼らの子孫を滅ぼした。ヘシュボンからディボンに至るまで、メデバの近くのノファフまで。

31-32. エモリ人の国にいる間に、モーセはヤゼルのあたりにスパイを送り込みました。 よく調べてから攻めようというのです。 そして、とうとう町々を占領し、エモリ人を追い出しました。 

33. 次の目標はバシャンの都です。 バシャンの王オグはこれに対抗し、エデレイに兵を集めました。 

34. 「恐れるな。 勝敗はもう決まっている。 ヘシュボンでシホン王と戦ったように、オグ王と戦いなさい。」 神様はモーセを励ましました。 

35. そのとおり、イスラエルは勝利を収めたのです。 オグ王とその王子たちから部下に至るまで、皆殺しでした。こうして、バシャンもイスラエル人のものとなりました。

民数記 21