13. それから、モアブとエモリとの国境沿いを流れるアルノン川の向こう側に移りました。
14. アルノン川のことは、『神様の戦いの書』に、ワヘブの町を通り、
15. モアブとエモリの国境を流れている、と記されています。
16. 次に行ったのはベエル〔「井戸」の意〕です。 ここでは、神様がモーセに「水をやるから、皆を集めなさい」と命じたのです。
17-18. その時のことは、次のような歌になっています。「水よ、どんどんわき上がれ。喜びの歌をうたおう。おお、すばらしい井戸。指導者たちが杖とシャベルで掘った井戸。」一行は、そこで荒野を離れ、マタナ、
19. ナハリエル、バモテを通って、
20. モアブ平原の谷まで行きました。 そこはピスガ山のふもとで、山頂からは荒野がはるかに見渡せます。
21. 人々は、エモリ人の王シホンに使者を送りました。
22. 「どうか、王様の国を通らせてください。 国境を越えるまでは、決して街道からそれたりいたしません。 畑を踏み荒らしたり、ぶどう園に入ったり、水を飲んだりもいたしません。」
23. しかし、王は承知しません。 それどころか軍隊を集め、わざわざ荒野に出て、ヤハツで戦いをしかけたのです。
24. ところが王は戦死し、勝ったのはイスラエル人のほうでした。 結局、アルノン川から、北はヤボク川、東はアモンとの国境までを占領しました。 アモンとの国境は地形が険しく、それ以上は進めなかったのです。
25-26. こうして、人々はエモリ人の国を占領し、そこに住みつきました。 シホン王が治めていた時は首都だったヘシュボンも、今はイスラエル人のものです。 シホン王は以前にモアブを治めていた王を負かし、アルノン川までの全土を占領していました。
27-30. 昔の詩人が歌っているとおりです。「シホン王の都、ヘシュボンに来なさい。岩のように堅い都に。王は炎のような勢いでモアブの町アルに攻め上り、完全に滅ぼしてしまった。アルノン川の高地にそびえるあのアルを。気の毒なモアブ、ケモシュの神を拝む人たち、とうとう最期がきたのだ。息子は外国へ逃げ、娘はエモリ人の王シホンに捕らえられた。しかし、今やわれわれが彼らの子孫を滅ぼした。ヘシュボンからディボンに至るまで、メデバの近くのノファフまで。
31-32. エモリ人の国にいる間に、モーセはヤゼルのあたりにスパイを送り込みました。 よく調べてから攻めようというのです。 そして、とうとう町々を占領し、エモリ人を追い出しました。
33. 次の目標はバシャンの都です。 バシャンの王オグはこれに対抗し、エデレイに兵を集めました。