民数記 20:14-15-25 リビングバイブル (JLB)

2. ところが、そこには飲み水が十分ありません。 またまた不満が爆発しました。 モーセとアロンをつるし上げようと、人々がぞくぞく詰めかけ、 

3. 抗議の集会を開きました。「あのとき神様に殺された者たちといっしょに、死んじまえばよかった。 

4. あんたたちの魂胆はわかってるぜ。 わざとこの荒野におれたちを連れ出し、家畜もろとも皆殺しにしようってんだろう。

5. 何の恨みがあって、おれたちをエジプトからこんなひどい所に連れて来たんだ。 すばらしい土地があるとかぬかしてたが、いったいどこだい。 いちじくやぶどうやざくろが山ほど採れるって? へん、笑わせるな。 飲み水もないじゃないか!」

6.  モーセとアロンは神の天幕の入口に引き返し、神様の前にひれ伏しました。 すると、どうでしょう。 神様の栄光が輝き渡ったのです。

7.  神様はモーセに命じました。 

8. 「アロンの杖を取り、二人で人々を集めなさい。 みんなの目の前で、向こうにある岩に『水を出せ』と命じるのだ。 その水を、みんなにも家畜にも欲しいだけ飲ませなさい。」

9.  モーセは指図どおりにしました。 聖所の奥の神様の前に置いてあった杖を取り、 

14-15. カデシュにいる間に、モーセはエドムの王のところへ使いを出しました。 「王様、私どもはお身内も同然でございます。 私どもの先祖ヤコブは、あなた様のご先祖エサウ様の弟でした。 ご存じのように、私どもはずいぶん悲しい思いをしてまいりました。 事情があってエジプトへ行きましたが、長く住んでいるうちに奴隷にされてしまったのです。 

16. あまりの苦しさに、神様に助けを求めたほどです。 そして、やっと念願がかないました。 神様が一人の御使いを遣わし、私どもをエジプトから連れ出してくださったのです。 いま私どもは、お国との境にあるカデシュに野営しております。 

17. どうぞ、お国を通らせてください。 畑やぶどう園は荒らさないように、十分気をつけます。 井戸の水も飲みません。 国境を越えるまでは、ただまっすぐ街道を進み、決してわき道にそれたりはいたしません。」

18.  しかし王は、すげなく突っぱねました。 「だめだ、許可できん。 わが国に一歩でも踏み込んだら、軍隊を出動させるぞ。」

19.  「そうおっしゃらず、何とかお許し願えないでしょうか。 街道からは絶対にそれませんし、水も飲みません。 どうしても飲ませていただかなければならない時は、きちんと代金をお払いします。 ただ通らせていただければよいのです。 決して他意はございません。」

20.  「だめと言ったらだめだ。」 王はあくまでも聞き入れません。 そして警告どおり、大軍をくり出して国境の守りをがっちり固めました。 

21-22. これではどうにもなりません。 人々は引き返し、カデシュからホル山へ移りました。

23.  エドムとの国境で、神様はモーセとアロンに命じました。 

24. 「アロンはもうじき死ぬ。 約束の国へ入ることはできない。 あなたがた二人がメリバの水のことで、わたしの指図に従わなかったからだ。 

25. さあ、アロンとその息子エルアザルを連れてホル山に登りなさい。 

民数記 20