1. さて、人々は三月にツィンの荒野に着き、カデシュで野営することになりました。 その間に、ミリヤムが死んだので葬りました。
2. ところが、そこには飲み水が十分ありません。 またまた不満が爆発しました。 モーセとアロンをつるし上げようと、人々がぞくぞく詰めかけ、
3. 抗議の集会を開きました。「あのとき神様に殺された者たちといっしょに、死んじまえばよかった。
4. あんたたちの魂胆はわかってるぜ。 わざとこの荒野におれたちを連れ出し、家畜もろとも皆殺しにしようってんだろう。
5. 何の恨みがあって、おれたちをエジプトからこんなひどい所に連れて来たんだ。 すばらしい土地があるとかぬかしてたが、いったいどこだい。 いちじくやぶどうやざくろが山ほど採れるって? へん、笑わせるな。 飲み水もないじゃないか!」
6. モーセとアロンは神の天幕の入口に引き返し、神様の前にひれ伏しました。 すると、どうでしょう。 神様の栄光が輝き渡ったのです。
7. 神様はモーセに命じました。
8. 「アロンの杖を取り、二人で人々を集めなさい。 みんなの目の前で、向こうにある岩に『水を出せ』と命じるのだ。 その水を、みんなにも家畜にも欲しいだけ飲ませなさい。」
9. モーセは指図どおりにしました。 聖所の奥の神様の前に置いてあった杖を取り、
14-15. カデシュにいる間に、モーセはエドムの王のところへ使いを出しました。 「王様、私どもはお身内も同然でございます。 私どもの先祖ヤコブは、あなた様のご先祖エサウ様の弟でした。 ご存じのように、私どもはずいぶん悲しい思いをしてまいりました。 事情があってエジプトへ行きましたが、長く住んでいるうちに奴隷にされてしまったのです。
21-22. これではどうにもなりません。 人々は引き返し、カデシュからホル山へ移りました。