4. この声は野営地中に広まり、「エジプトに連れ戻してくれる指導者を立てよう」と、人々は叫ぶのでした。
5. モーセとアロンは、人々の前で顔を地につけて、ひたすら神様に祈りました。
6. スパイに加わったヌンの息子ヨシュアとエフネの息子カレブは、人々のあまりの情けなさに着物を引き裂き、
7. こう訴えました。 「目の前にあるのはすばらしい国だ。
8. それに神様が味方だ。 私たちを安全に導き、必ずその国を下さる。 『乳と蜜が流れる』、すばらしい国を下さるのだ。
9. 神様に背くのはやめよう。人間なんか恐れるな。 神様がいっしょにおられる。 だれも神様にはかなわない。 だから、恐れることはないのだっ。」
26-27. このあと神様は、特にモーセとアロンだけに語りました。 「このひねくれた国民は、いつになったら不平を言わなくなるのだろう。もううんざりだ。
28. 彼らに言ってやれ。 『神様はおまえたちが何よりも恐れていることをなさる。
29. おまえたちはみな、この荒野で死ぬのだ。 二十歳以上の者で神様に不平を言った者は、一人も約束の国へ入れない。
30. ただし、エフネの息子カレブと、ヌンの息子ヨシュアは別だ。
31. おまえたちは、子供が奴隷にされると言ったな。 しかし神様は、彼らを守り、おまえたちがさんざん文句を言ったカナンの国を与えるのだ。
32. おまえたちの死体は、この荒野に捨てられる。
33. 最後の一人が死ぬまで、おまえたちの子らはあてもなく四十年もさまよい歩く。 それもみな、神様を信じなかった罰だ。
34-35. スパイが四十日間カナンの国にいたように、一日一年の割で四十年間、荒野にいて罪を償わなければならない。 神様に背けばどうなるか、よーく思い知るがいい。 謀反人どもは一人残らずこの荒野で死ぬと、神様が言われるのだ。』」
36-38. このことがあってから、人々を不安にし、神様に背くようにそそのかした十人のスパイが、まず神様に罰せられて死にました。 生き残ったのはヨシュアとカレブの二人だけでした。
39. モーセが神様の言われたことを告げると、野営地中が深い悲しみにおおわれました。