1. それを聞いた人々は、大声でわめき、夜通し泣き続けました。
2-3. やがて、泣き声は、モーセとアロンへの痛烈な非難の声に変わりました。「なんてことだ。 こんなことなら、エジプトで死んでたほうがよかった。 あんな国に行くくらいなら、この荒野で死んだほうがまだましだ。 神様はおれたちを殺すつもりなんだ。 そうなったら、妻や子は奴隷にされてしまう。 こんな所はさっさと逃げ出して、エジプトへ帰ろう。」
4. この声は野営地中に広まり、「エジプトに連れ戻してくれる指導者を立てよう」と、人々は叫ぶのでした。
5. モーセとアロンは、人々の前で顔を地につけて、ひたすら神様に祈りました。
10-11. ところが人々は、二人の言うことを聞こうともせず、かえって石で打ち殺そうとしたのです。 その時、神様の栄光が現われ、神様の声が響きました。 「モーセよ、この者たちはいつまでわたしをばかにするのか。 あれだけの奇蹟を見ても、まだわたしを信じないのか。
17-18. お願いです。 どうかお力を示してください。 どうか堪えてください。 以前と変わらず私たちを愛し、罪を赦してください。 確かに神様は、『罪は必ず罰する。 父親の罪を三、四代にわたるまで罰する』と言われました。
20-23. 「それほど言うなら赦そう。 だが、これだけは言っておく。 エジプトでもこの荒野でも、すばらしい奇蹟を見ながら、十度も強情を張り、わたしを信ぜず、従おうともしなかった者たちは、決して約束の国を見ることはできない。 その栄光が全地に満ちている神であるわたしがこう言う以上、絶対に確かだ。
26-27. このあと神様は、特にモーセとアロンだけに語りました。 「このひねくれた国民は、いつになったら不平を言わなくなるのだろう。もううんざりだ。
34-35. スパイが四十日間カナンの国にいたように、一日一年の割で四十年間、荒野にいて罪を償わなければならない。 神様に背けばどうなるか、よーく思い知るがいい。 謀反人どもは一人残らずこの荒野で死ぬと、神様が言われるのだ。』」
36-38. このことがあってから、人々を不安にし、神様に背くようにそそのかした十人のスパイが、まず神様に罰せられて死にました。 生き残ったのはヨシュアとカレブの二人だけでした。