1. 神様はモーセに命じました。
2. 「いずれはおまえたちのものになるカナンの国に、まずスパイを送り込みなさい。 各部族から一名ずつ選ぶのだ。」
16. モーセがホセアの名をヨシュアと変えたのは、この時です。
17. 彼らを送り出す時、モーセはこう指図しました。 「北へ進み、ネゲブの山地に入り、
18. カナンがどんな国か探って来なさい。 住民は強いか弱いか、多いか少ないか、
19. 土地は肥えているかどうか、どんな町があるか、ただの村か、それとも城壁のある町なのか、
20. 繁栄しているか、貧しいか、木は多いかなどを探って来るのだ。 恐れてはいけない。 試しに、その土地のくだものを取って来なさい。」 ちょうど、ぶどうの初物が熟す季節だったのです。
21. 彼らは、南はツィンの荒野から北はハマテに近いレホブまで、探りました。
22. 北へ進み、まずネゲブを通り、ヘブロンに着きました。そこには、アナクの子孫のアヒマン族、シェシャイ族、タルマイ族が住んでいました。 ヘブロンは、エジプトのタニスより七年も前に建てられた、非常に古い町です。
23. それから、現在のエシュコルの谷に来て、ぶどうを一ふさ切り取りました。 とても大きなふさで、棒に通して二人でかつぐほどです。 ざくろやいちじくの実も幾つか取りました。
24. その時から、イスラエル人は、そこをエシュコル〔「一ふさのぶどう」の意〕の谷と呼ぶようになりました。 そこでぶどうを一ふさ切り取ったからです。
25. 彼らは、四十日の間カナンの国を探り、
26. パランの荒野のカデシュに戻ると、モーセ、アロンをはじめ、イスラエル人全員にさっそく報告し、持ち帰ったくだものを見せました。
27. 報告は次のとおりです。 「ただいま戻りました。 カナンは実にすばらしい国です。 まさに『乳と蜜が流れる』国です。 その証拠に、持ち帰ったくだものをご覧ください。