13. 『肉が欲しい』と泣きつかれても、買う所もありません。
14. 私ひとりでは手に負えません。 荷が重すぎます。
15. これからも同じようになさるのでしたら、もうまっぴらです。 いっそ、今すぐ私を殺してください。」
16. 神様は答えました。 「指導者を七十人選び、神の天幕へ連れて来て、あなたといっしょに立たせなさい。
17. わたしはそこであなたと話し、あなたの仕事を手伝えるように、彼らにもあなたと同じ霊の力を与えよう。
18. それから、人々には身をきよめておくように言いなさい。 あす、肉が食べられると言ってやるのだ。 『おまえたちが、泣くほどエジプトに残してきたものを恋しがり、不平を言うのを、神様はお聞きになった。 望みどおり肉を下さるそうだ。
19-20. それも、一日や二日じゃない。 五日、十日、二十日、いやそれ以上だ。 まる一か月も食べ続け、もう、うんざりだと音をあげるだろう。 神様がいっしょにおられるのに見向きもせず、泣いてエジプトを恋しがった罰だ。』」
21. 「ですが、神様、女や子供を除いても六十万人はおります。 その全員に一か月分の肉とは!
22. 羊と牛を全部殺しても足りません。魚を一匹残らず捕りでもしないことには、とてもそれだけの肉は手に入りません。」
23. 「黙れっ! いつからわたしはそんなに弱くなったのか。 わたしの言うことが本当かどうか、今にわかる。」
24. モーセは神の天幕を出て、人々に神様の約束を伝えました。 それから七十人の長老を集め、天幕の回りに立たせました。
25. と、どうでしょう。 神様が雲に身を隠して降りて来られ、モーセと話をなさったではありませんか。 神様は、モーセに与えた霊の力を長老たちにも与えました。 すると、しばらくの間ですが、彼らはみな預言をしたのです。
26. ところが、エルダデとメダデの二人はそのとき野営地内に残っていたのに、他の長老たちと同じように預言し始めました。
27. そのことを、一人の若者が走って伝えに来ると、
28. モーセが助手に選んだヌンの息子ヨシュアが、「そんなことはやめさせてください」と抗議しました。
29. 「おまえは二人のことをねたんでいるようだね。 だが、私は、イスラエル人がみな神様の霊をいただき、預言者になってくれたらどんなにいいかと思っているのだ。」