1. まもなく、人々はそんな生活にいや気がさし、不平を言い始めました。 それを聞いて神様は非常に怒り、火で野営地の端のほうを焼き払おうとなさいました。
2. 驚いた人々が、「た、たいへんだーっ! なんとかしてくれーっ!」とわめいたので、モーセが祈ると、火はやっと消えました。
3. その事件があってから、そこは「燃える地」と呼ばれるようになりました。 そこで、神様が人々を焼き滅ぼそうとされたからです。
6. なのに今はどうだ。 毎日毎日こんなマナばっかりじゃ、力もつきゃーしない。」
7. マナはコエンドロの種ぐらいで、白っぽい樹脂のような色をしていました。
8. それを拾い集め、つぶして粉にするか、臼でつくかしてから、蒸してパンを作るのです。 味は油で揚げたパンのようです。
9. マナは夜の間に露といっしょに降りました。
10. 人々がそれぞれのテントの入口に集まって泣くのを聞くと、神様はまた腹を立てました。 モーセもいい気はしません。
11. とうとう神様にぐちをこぼしました。 「なぜ、こんな手のかかる連中のめんどうを見させて、私をお苦しめになるのですか。
12. どうして、親子でも何でもないのに、こんな赤ん坊みたいな連中を、約束の国まで連れて行かなければならないのですか。
13. 『肉が欲しい』と泣きつかれても、買う所もありません。
14. 私ひとりでは手に負えません。 荷が重すぎます。
15. これからも同じようになさるのでしたら、もうまっぴらです。 いっそ、今すぐ私を殺してください。」
16. 神様は答えました。 「指導者を七十人選び、神の天幕へ連れて来て、あなたといっしょに立たせなさい。