12. 職人たちは、メラリ氏族のレビ人ヤハテとオバデヤの指図で、よく働きました。 工事監督は、ケハテ氏族のゼカリヤとメシュラムでした。 レビ人はみな、すぐれた音楽家でした。
13. ほかに、資材を職人のもとへ運ぶ労働者を監督するレビ人もいました。 また別の者は、書記、監督、門衛の任にあたりました。
14. ある日、大祭司ヒルキヤが、神殿の入口で集めた献金の額を記入していると、古い巻物が目につきました。 開いて驚きました。 なんと、モーセに与えられた神様のおきてではありませんか!
15-16. ヒルキヤは、王の書記官シャファンに言いました。 「神殿で、こんなものが見つかりましたよ。 これは神様のおきてです!」 巻物を受け取ると、シャファンはさっそく王のもとへ持って行き、合わせて、神殿再建の工事が順調に進んでいることを報告しました。
17. 「献金箱をあけ、全額を計算した上で、必要な金額を監督と職人に渡しております。」
18. それから、例の巻物を見せ、ヒルキヤがそれを発見したしだいを語り、王の前で朗読したのです。
19. おきてが神様の国民に何を求めているかを知って、王は絶望のあまり衣を引き裂きました。
20. そして、ヒルキヤ、シャファンの子アヒカム、ミカの子アブドン、書記官シャファン、王の相談役アサヤを呼び、こう言い渡しました。
21. 「神殿へ行って、私のために神様にお願いしてくれないか。 イスラエルとユダの残りの者のために、祈ってほしいのだ! この巻物によると、神様の激しい怒りが下ったのは、先祖が、ここに記されているおきてに、従わなかったからだということだ。」
22. そこで、指名された人々は、ハスラの子トクハテの子シャルムの妻である、女預言者フルダのもとへ行きました。 シャルムは王の衣装係りで、エルサレムの第二区に住んでいました。 一同が王の心配事を伝えると、
23. 彼女は答えました。 「イスラエルの神様はこう仰せです。『おまえたちを遣わした者に告げよ。
24. わたしは、この町と住民を滅ぼすつもりだ。 その巻物に記されているのろいが、すべて実現する。
25. わたしの国民がわたしを捨て、異教の神々を礼拝したので、怒りに燃えているのだ。 この場所に下した怒りは、決して消えない。
26. ところで、このことでわたしに尋ねるため、おまえたちを遣わしたユダの王には、こう告げよ。 イスラエルの神様のお告げです。
27. おまえが、この町と住民へのわたしのことばを聞いた時、心から悲しみ、神の前に謙そんになり、絶望のあまり衣を引き裂き、わたしの前でさめざめと泣いたので、おまえの祈りを聞き届けよう。