2-3. 王と高官たち、それにエルサレムの全会衆は、今回に限り、ひと月遅れの二月(ユダヤ暦による。 太陽暦では四月末)に祭りを祝うことを決議しました。 一月では、身をきよめた祭司がまだ足りず、また、通知する時間も足りなかったからです。
10. こうして使者は、エフライムとマナセ、さらにゼブルンの地に至るまで、町から町へと行き巡りました。 ところが、ほとんどどこでも、冷笑とさげすみをもって迎えられるのが、おちでした。
11. そういう中で、アシェル、マナセ、ゼブルンの各部族のある者たちは神様に心を向けて、エルサレムへ上って来ました。
12. ユダでは、王と高官たちに命じられたとおり、神様の定めに従いたいという強い願いが、全国民のうちに盛り上がりました。 神様が、そのような願いを起こさせてくださったのです。
13. それで二月になると、過越の祭りを祝うため続々とエルサレムに集まり、おびただしい大群衆になりました。
14. 彼らは、エルサレムにある異教の祭壇と香の祭壇を取りこわしにかかり、その残がいをキデロン川に投げ捨てました。
15. 二月の十四日に、人々は過越の子羊を殺しました。 祭司とレビ人は、自分たちが積極的でないことを恥じて、身をきよめ、完全に焼き尽くすいけにえを神殿に運びました。
16. そして、神の人モーセのおきてに決められたとおり、それぞれの部署につきました。 祭司は、レビ人から受け取った血を注ぎました。
17-19. エフライム、マナセ、イッサカル、ゼブルンから来た人々の多くは、きよめの儀式を受けていなかったので、汚れたままでした。 それでレビ人は、彼らのために過越の子羊を殺し、彼らをきよめました。 それからヒゼキヤ王が彼らのために祈ったので、神様の定めに反してはいたものの、過越のいけにえを食べることを許されたのです。 ところで、王はこう祈りました。 「恵み深い神様。 たとい儀式的に正しい手順できよめられていない者でも、先祖の神様に従う決心をした者の罪をお赦しください。」
20. 神様は王の祈りを聞き届け、彼らを滅ぼすようなことはなさいませんでした。
21. こうしてイスラエル国民は、大喜びで七日間、エルサレムでの過越の祭りを祝いました。その間、レビ人と祭司は、毎日、シンバルなどの楽器に合わせて神様をほめたたえました。
22. 王は、すぐれた音楽家であるレビ人に、感謝のことばを述べました。祭りは七日つづき、和解のいけにえがささげられましたが、その間、国民は先祖の神様の前に罪を告白しました。
23. 興奮が高まる中で、さらに七日間、祭りを続けることが、全会一致で決議されました。
24. 王は国民に、いけにえ用の雄の子牛千頭と羊七千頭を贈り、高官たちも雄の子牛千頭と羊一万頭を寄贈しました。 その時、一団の祭司たちが進み出て、身をきよめました。
25. ユダの国民は、祭司やレビ人、寄留の外国人やイスラエルから来た人々と、喜びを分かち合いました。
26. ダビデの子ソロモン王の時代からこのかた、エルサレムで、このように盛大に祭りが祝われたことはなかったからです。
27. 祭司とレビ人は、立ち上がって国民を祝福しました。 一方、神様は天の聖所で、彼らの祈りを聞き届けてくださいました。