歴代志上 21:19-20-30 リビングバイブル (JLB)

2.  王は、ヨアブをはじめ指導者たちに命じました。 「国中の人口を完全に調べ上げ、その人数を報告してくれ。」

3.  ヨアブが反対意見を述べました。 「かりに神様が国民を百倍に増してくださっても、みな陛下の民ではありませんか。 それなのに、なぜ、そんな要求をなさるのですか。 なぜ、イスラエルに罪を犯させるようなことを、なさるのですか。」

4.  しかし、王が説き伏せたので、ヨアブは命令どおりイスラエル中を巡り歩き、エルサレムへ帰って来ました。 

5. ヨアブが報告した総人口は、イスラエルで戦いに出られる者百十万、ユダで四十七万でした。 

6. ただし、ヨアブは王の命令を気に病んでいたので、数の中にレビとベニヤミンの二部族を入れませんでした。 

7. この人口調査のことで、神様も不きげんになり、イスラエルに罰をお加えになったのです。

8.  王は神様におわびしました。 「私は罪を犯しました。 どうかお赦しください。 自分のしたことがどんなにまちがっていたか、今、わかりました。」

9.  そこで神様は、王の相談役である預言者ガドにお語りになりました。 

19-20. 王はさっそく、小麦の打穀をしていたオルナンに会いに行きました。 オルナンが振り向くと、御使いの姿が見えたので、彼の四人の子は走って隠れました。 

21. オルナンは王が来るのも見たので、打穀場から出て来てひれ伏しました。

22.  「それ相応の金を払うから、この打穀場を譲ってくれんか。 ここに、神様の祭壇を築きたいのだ。 そうすれば、伝染病もおさまるだろうから。」

23.  「陛下、どうぞ、お気に召すままにお使いください。 よろしければ、完全に焼き尽くすいけにえ用の牛も、差し上げます。 打穀の器具を、たきぎ代わりに使っていただいてけっこうです。 穀物のささげ物がお入り用でしたら、小麦がございます。 何でもご用立ていたします。」

24.  「いや、十分な金額で買い取らせてほしい。 おまえのものを取って、それを神様にささげるわけにはいかん。 ふところを痛めずに、完全に焼き尽くすいけにえをささげることは、したくないのだ。」

25.  王はオルナンに百三十万円相当の金を与えました。 

26. こうして手に入れた場所に祭壇を築き、その上で、完全に焼き尽くすいけにえと和解のいけにえをささげました。 王が大声で神様を呼ぶと、神様は答えてくださり、天から下った火がいけにえを焼き尽くしました。

27. それから、神様は御使いに命じて、剣をさやに納めさせました。

28. 王は、願いが聞かれたのを見て、もう一度、いけにえをささげました。 

29. 当時、モーセが荒野で作った天幕と祭壇は、ギブオンの丘の上にありました。 

30. しかし、王は、そこまで行って神様に祈る気にはなれませんでした。 抜き身の剣を持つ御使いを恐れたからです。

歴代志上 21